JR東海311系の思い出

こちらもまた、315系の投入で姿を消そうとしているJR初期の車両のひとつである。

デビューしたのは1989(平成元)年。世界デザイン博開催に伴う金山総合駅の開業に合わせてだった。

それまで117系が使用されていた東海道本線名古屋地区の新快速に投入。ライバルである名鉄に対して宣戦布告をした車両である。

211系をベースにステンレス車体FRP製の顔、前面窓は曲面ガラス。車体にはJR東海のコーポレートカラーのオレンジ色の帯を纏う。

スピード感溢れてかっこいいデザインだ。


同期のJR西日本221系と同じく、転換クロスシートの3ドア車で最高運転速度は120km/h。

界磁添加励磁制御による回生ブレーキを備えている。

初めて乗った時にはその速さに驚いた。

それから現在に至るまで、岐阜や三河に行くときだけではなく、在来線で乗り鉄旅行をするときにもよく乗ったものだった。

しかし、211系や213系同様、311系も置き換えの対象となると発表。

今年3月には211系0番代が廃車になったのに続いて、5月には311系もG-8編成とG‐12編成の2本がついに廃車になってしまった。

311系も思い出深い車両なので撮っておきたい。