EF66とブルートレインの思い出

 

EF66形直流電気機関車高速貨物列車牽引のため1968年に登場した。1985年3月ダイヤ改正からは寝台特急ブルートレインの牽引にも充当されるようになった。

 

1987年の国鉄分割民営化ではJR西日本JR貨物に引き継がれ、西日本車では引き続き寝台特急さくら、はやぶさ、あさかぜなどを牽引していた。

 

初めてブルートレインに乗ったのは大学生の時。九州に旅行して名古屋へ帰る時だった。博多で乗って一緒に乗り合わせた家族連れと話をしながら楽しく旅をしたのが思い出される。

彼らは京都で降りてゆき、そこから名古屋までは眠らずにひとりで車窓から景色を眺めていた。3900KWの出力を持つEF66は14両にもなる客車を難なく引っ張って早朝の東海道本線を駆け抜けてゆく。

 

客車なので電車のようなモーター音はせず、滑るように静かに走っていくがかなりのスピードだ。

関ヶ原を越えると名古屋はもうすぐ。木曽三川の鉄橋を渡って快走。素晴らしい走りだ。隣を名鉄電車がすれ違う。名古屋は目と鼻の先。

名古屋駅に到着。ここで列車を見送り、僕は211系の普通電車に乗り換えて家に向かった。

 

そんな寝台特急もその後統廃合が進み、2010年には東海道本線ブルートレインが廃止されると残ったEF66JR貨物に譲渡された。

 

写真はJR貨物が引き継いで現在唯一現役で活躍している27号機、ニーナだ。

 

ニーナを見ると今でも寝台特急の思い出が甦る。